〈下着EC各社〉 「着心地×補正力」の人気続く/独自ポスター、商品紹介に手応え(2022年8月11日・18日合併号)

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大阪弁を取り入れたポスターの一例(ヘブンジャパン)

大阪弁を取り入れたポスターの一例(ヘブンジャパン)

 下着EC各社では、着心地や補正力のある商品の人気が根強く、売り上げをけん引している。足元の売れ筋商品の傾向や、上半期に手応えのある販促を聞くと、独自性のあるポスターや商品紹介ページの配信を通じて、自社の認知拡大につなげている。各社の取り組みや今後の戦略をまとめた。

 下着EC各社に、今年の上半期に手応えを得たECの販促施策や取り組みを取材すると、特徴的なユーザーインターフェース、LINE、インフルエンサーマーケティングを通じた顧客とのコミュニケーションを図る企業がみられた。
 白鳩は、LINEを使った販促、動画を使ったインフルエンサープロモーションが順調で、今後も継続してプロモーションを推し進める予定だ。白鳩の22年3―5月期(第1四半期)の売上高は、前年同期比1・4%増の15億4300万円だった。自社ECサイトではプライベートブランド「HIMICO(ヒミコ)」やセット商品の販売が堅調だった。低価格に抑えつつ、着心地やデザイン性を追求したブランド「Mon cher pigeon(モンシェルピジョン)」も人気だという。
 HEAVENJapan(ヘブンジャパン、本社大阪府、松田崇社長)は、自社のサービスを大阪弁で親しみやすく表現したポスター企画、大阪弁を用いた商品紹介ページの配信を実施。既存顧客やネットユーザーに楽しんでもらう企画として反響を得た。
 下着の自社ECサイト「Scuu(スクー)」を運営するブルマーレ(本社東京都、沈海波代表取締役)も、インスタグラムやユーチューブでの露出を中核としたプロモーションを展開。今後もインフルエンサーを起用した販促を検討し、新規顧客拡大に臨む。


■猛暑下で人気の商品も

 足元で引き合いが伸びている商品を聞いたところ、売り上げをけん引する「スター商品」の存在がみられた。
 猛暑が続いている今夏、白鳩では、バスローブ、バスラップ、バスポンチョといった、風呂上がりに使う商品の売れ行きがいい。風呂上がりにさっと羽織って、家事に取り掛かれるため、子どもを持つ母親から好評を得ているとみている。品ぞろえが豊富なので、気に入った商品が選びやすい点も強みだ。
 ピーチ・ジョン(本社東京都、杤尾学社長)は、「ナイスバディ」シリーズのインナーウエアの人気が続いている。同社によると、

(続きは、「日本ネット経済新聞」8月11日・18日合併号で)

大阪弁を取り入れたポスターの一例(ヘブンジャパン)

大阪弁を取り入れたポスターの一例(ヘブンジャパン)

ピーチ・ジョンで根強い人気の「ナイスバディブラ」(画像は一例)

ピーチ・ジョンで根強い人気の「ナイスバディブラ」(画像は一例)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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