【注目商材】 エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ〈無色透明発電ガラス〉ガラスで発電に注目集まる/可視光以外の赤外線も電気に

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発電ガラスのイメージ

 日本電信電話(NTT)の100%子会社であるエヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ(本社東京都、木村丈治社長)はこのほど、無色透明発電ガラス(以下、発電ガラス)の販売を開始した。太陽光発電や建材メーカーなどからの問い合わせが多いということで、製品の将来性や多様性に期待が寄せられている。
 発電ガラスは、法人施設や戸建て住宅など、それぞれの設置場所に応じた商品設計が、普及拡大の鍵を握っている。
 商材の大きな特徴は、可視光を最大限に透過しつつ発電する技術で、「世界でも珍しい技術の一つだと思われる」(同社)とし、「可視光以外の光である赤外線なども電気に変える特性を持っている」(同)と言う。サイズは約28センチ角で、厚さは2ミリ。重量は、従来のガラスと同レベルとなっている。発電量は1枚当たり数十ミリワット程度で、太陽光発電の発電量と比較すると、小規模なのが現状だという。
 太陽光発電との違いは、表面や裏面、斜めから入射する光を発電させることが可能となっている点だ。既存の窓の内側に取り付ける内窓方式でも、採光や視野に影響を与えることなく、発電や遮熱機能を付加することが可能。また、レアアースなどの希少かつ高価な材料を用いていない技術もポイントだという。
 発電ガラスの初の設置場所は、学校法人海城学園(所在地東京都)で、室内側から取り付ける内窓として導入した。発電ガラスは、inQs(本社東京都、伊藤朋子社長)が開発したSQPV(無色透明型光発電素子技術)を採用。発電ガラスの製造元はinQsで、独占販売権をエヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジが持っている。

学校法人海城学園に展示されている発電ガラス

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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