〈菓子のEC事業者〉 SNSで顧客定着化を狙う/通販参入が活発化の背景も

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コッタが配信する菓子作りの様子

 菓子を取り扱うEC事業者が、インスタグラムなどSNSを活用した顧客との接点作りを強めている。20年は「巣ごもり」「おうち時間」といったキーワードで食品通販の需要が拡大し、菓子のネット通販各社も新規顧客の獲得が進んだようだ。SNSの強化は、昨年獲得した新規顧客をリピーターとして定着させたい狙いがある。実店舗を運営する事業者の通販新規参入が活発化している背景もあるようだ。

 菓子材料を主力商品にするEC事業者、cotta(コッタ)では、20年におけるECサイトの登録者数が120万人に達した。1年間で35万人増えた。「おうち時間」の需要を見据え、パン、クリスマスケーキ、アイスバーなどが作れるキットやモールドのプレゼントキャンペーンを実施し、新規会員の獲得につなげた。
 キャンペーンで獲得した顧客のうち、約20%が継続購入している。コッタの黒須綾希子社長は、「21年は顧客の定着化が最大のテーマ」という方針を示し、インスタグラムなどSNS活用を強化。顧客の菓子作りに対する意識を高めていくとしている。
 コッタは20年、デジタル広告への投資額を前年の4倍に増やした。商品やレシピの投稿数を大幅に増やしたほか、菓子作りの様子をインスタグラムのストーリーズで配信している。菓子作りに対するモチベーションを向上させるのが目的だ。
 21年のバレンタイン商戦における売り上げは、2月8日時点で昨シーズンより70~80%増で推移している。昨年実施したキャンペーンで獲得した顧客が、バレンタインデーをきっかけに再購入する事例が目立っている。「SNSやテレビCMでの顧客との接点作りの結果が少しずつ出ている」(黒須社長)と、リピーターの増加に手ごたえを得ている。


■インスタ広告で顧客接点

 洋菓子ブランド「ヴィタメール」や「アンテノール」を展開するエーデルワイス(本社兵庫県、比屋根祥行社長)は、20年4月―21年1月のEC売り上げが、前年同期間比87%増だった(売り上げ数値は非公表)。主要な販売チャネルだった百貨店から、顧客が通販に移行した。

(続きは、「日本ネット経済新聞」2月11日号で)

もち吉の「力水」

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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