歯愛メディカル17年1―6月期/売上11%増の111億円/高額品販売へ地盤強化

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 歯科診療用品などを法人向けに通販展開する歯愛メディカルの17年1―6月期(中間期)の連結売上高は、前年同期比11.0%増の111億8800万円だった。昨年6月に東証が運営するプロマーケット市場に上場したことで知名度が上がり、新規顧客の獲得が進んだ。高額商品の販売体制が整ったことで、下期はさらなる売り上げ拡大を見込む。
 昨年開始したレントゲン機器の販売や新電力の販売仲介といった新規事業も着実に成長し増収を後押ししたという。
 営業利益は同28.3%増の11億1400万円、経常利益は同30.9%増の11億5100万円、純利益は同37.9%増の7億8200万円だった。
 昨年10月にエア・ウォーターと医療関連業務で資本業務提携を締結。全国にあるエア・ウォーターの営業拠点を活用することで高額商品の販売も強化していく。
 今年5月には自社のショールームを大阪に増設。歯科医向けのセミナーなどを開催することで集客を促し、展示する高額商品に実際に触れてもらうことで成約率を高めた。同月には、歯科用のCT(コンピューター断層撮影)機器の販売も開始した。「何百万円もする商品だが、これまで20台程度販売している。下期にはさらに伸びる見込み」(清水清人社長)と話す。
 今年度から婚活支援や再生医療など新規事業にも乗り出し、理美容品の販売も始めた。8月からは既存顧客の歯科医院などに向けて化粧品やシャンプーの販売を開始。紙コップや歯ブラシなど主力の消耗品とのクロスセル戦略を進めている。
 17年12月期の連結業績は、売り上げが前期比13.7%増の231億900万円、営業利益が同32.7%増の23億7700万円、経常利益が同30.1%増の24億2600万円、純利益が同22.8%増の15億7400万円を計画している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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