揺らぐ機能性表示(上)/届け出企業の不満「爆発寸前」

 政府は6月9日、「機能性表示食品制度の改善」を盛り込んだ規制改革実施計画を閣議決定した。機能性表示食品制度の改善内容として「業界団体等との連携強化を通じた機能性表示食品届出手続の運用改善」など8項目を盛り込んでいる。今後、改善が図られていくとはいえ、まず現状の審査体制の問題点を直視しておく必要があるだろう。届け出企業の、消費者庁の制度運用に対する不満は〝爆発寸前〟なのだ。そこで本紙は、複数の通販企業やOEMメーカーらに対し匿名を条件に制度の運用状況に対する〝不満〟や〝疑問〟について取材した。

 企業から寄せられた声で、ダントツに多かったのはやはり「届け出チェックに時間が掛かりすぎ」というものだった。無店舗販売事業者A社は「最初の届出から、受理に至るまでに1年以上の時間が掛かった。〝届け出〟といいながら、そんなに時間がかかるのはおかしい」と不満を漏らす。現状では、届け出を行うとほぼ2カ月で受理の可否が決まる。不受理の場合、内容を修正した上で再提出し、さらに2カ月待たねばならない。再届け出を繰り返すうちに1~2年が経ってしまったという事例も少なくないのだ。
 健食販売会社のB社は、15年から届け出のチャレンジをし続けているものの、「未だに受理されない」と嘆いている。「2年近くも同じ素材、同じ機能性について届け出をしているが、その素材・機能性については受理が難しいと最近になって言われた。それならば、早い段階でそう言ってほしかった」と話す事業者もいた。
届け出企業「小出しの指摘はやめてほしい」
 「1回目の差し戻しでは指摘されなかった事項が、2回目の差し戻しでは指摘される」「届け出の指摘を小出しにするのはやめてほしい」と言う声も複数の企業から挙がっている。
 通販企業のC社は「一度目の届け出と、差し戻されて出し直した届け出で指摘事項が違う。小出しにせず、一度にまとめて指摘してほしい」と不満を吐露する。前出のB社も「何度も届け出を出し直しているが、指摘事項が小出しで毎回違う。一回ですべての指摘をお願いしたい。指摘の意味が不明なものもある。不備と指摘をする理由について明確に教えてくれない」と言う。
求められる「前例通用せず」の理由の説明
 時期や担当官によって「見解が違う」と困惑する意見も多かった。

(続きは、「日本流通産業新聞」7月13日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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