《化粧品訪販 2016年度売上高ランキング》16年度化粧品訪販売上高調査/70社合計4146億円/実質成長率はマイナス1.9%に

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 本紙が実施した「16年度 化粧品訪販売上高調査」では、ランキング化した70社の合計売上高が4146億2800万円となった。前年実績との比較が可能な66社の合計金額は3996億7300万円、実質成長率はマイナス1.9%だった。本紙調査では、15年度の市場規模はプラス成長だったが、16年度はマイナス成長に転じた。大きく増収した企業もある一方で、サロン展開などを行う訪販化粧品企業の中では減収となった企業が多かった。

 本紙が算出した、訪販化粧品市場の実質成長率の推移をみると、訪販化粧品市場は2010年以来、プラス成長とマイナス成長を繰り返している。
 サロン展開や従来型訪販を行う企業数社に、減収の要因を聞くと、インパクトのある減収要因があったというよりも、販売員の高齢化や退職の増加、それに伴う顧客離れといった緩やかな減収基調が、毎年続いているという答えが多かった。
 「販売員はそれぞれ多くの顧客を抱えているので、一度に退職されることは痛手になる」(オッペン化粧品)や、「5%程度の減収が、ここ数年のトレンドとなっている」(御木本製薬)といった声が聞かれた。
 一方、前期比8.1%の増収を記録した、1位のポーラは、増収の要因として、既存顧客数と顧客単価がともに増加したことを挙げた。美白化粧品の「ホワイトショット」シリーズや、高級化粧品シリーズの「B・A(ビーエー)」の販売が、通年で好調だったことも、増収要因となったという。販売組織を大きく改変し、ビューティーディレクターの販売に対するモチベーションを高めたことも増収増益に影響した。

(続きは、「日本流通産業新聞」6月29日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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