丸八真綿販売/住宅設備の販売強化/商材広げ顧客単価高める

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 丸八真綿販売(本社神奈川県、見目裕志社長)が、住宅設備の品ぞろえを強化している。同社はすでに、畳、カーテン、内窓の取り扱い開始を公表していたが、トイレ交換サービスのテスト販売を4月から開始していたことが、このほど分かった。訪販売り上げの9割を既存顧客が占めるなか、商材を広げ顧客単価を高めるという、同社の方針の一環だと考えられる。
 同社はトイレ交換サービスの開始について、「決算時に公表した(内窓についての)情報以外コメントできない」(丸八ホールディングス・樋口宗夫経営企画室長)と話す。「畳・カーテンや内窓など、商材を増やして顧客単価を高めていく方針ではある」(同)と言う。
 同社は16年3月期に畳とカーテンの販売を開始し、住設販売に参入した。16年3月期時点で、畳とカーテンは月商2000万~3000万円規模になっている。17年1―3月期(第4四半期)中に、内窓の販売を開始したことについても、すでに発表している。
 住設分野の強化は、既存顧客への営業を重点的に行うという同社の方針の一環だ。現在では、同社の訪販売り上げの内、約9割が既存顧客によるものだ。羽毛布団に加えて住設交換も提案することにより、顧客単価の向上につなげる狙いがあるとみられる。
 同社は17年3月期中に、販売会社を12社から6社に統合。現在も、エリア制の導入に向けて組織再編を進めている。組織再編に合わせて営業所の移転も進めている。訪問回数の増加と商材拡充の両輪で、既存顧客をベースにした事業形態に転換していくものとみられる。

(続きは、「日本流通産業新聞」6月8日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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