ファンケル/再配達の削減に本腰/置き場所指定の利用率50%目指す

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 ファンケルは5月1日から、再配達率の削減に向け「置き場所指定お届け」の利用を促進する取り組みを強化する。自転車のかごや玄関先など顧客が指定した場所に商品を置き、受領印が不要な配送サービスで、15年4月から1年間の利用率は30%となっている。会報誌では継続してサービスを案内してきたが、5月からは電話注文の際に顧客に声を掛けたり、通販サイトに利用案内ページを開設するほか、SNSでサービスを紹介するなど、利用率50%を目指す。
 「置き場所指定お届けサービス」は97年1月から開始した。再配達率の削減だけでなく、顧客からも「帰宅時間が分からない」「インターホンが鳴ると慌ててしまう」などの悩みが解消されるといった好意的な声が寄せられている。
 置き場所指定の商品は日本郵便が配送している。注文時に「ガスメーターボックス」「物置」「管理人預け」「宅配ボックス」など9カ所から届け先を指定でき、配送員は配送完了を示す用紙をポストに入れていく仕組み。一度届け先を指定すると、毎回同じ場所に届くようになっている。
 自転車のかご指定で配達時に自転車がない場合や、悪天候で指定先に商品を置けない場合などは連絡票をポストに入れて商品を持ち帰り、別の指定がなければ2回目以降も同じ場所に届けるようにしている。
 指定場所に置いたことで万が一破損や品質に変化があった場合も、無期限返品保証の対象になるため、顧客は安心して「置き場所指定お届け」が利用できているという。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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