KDDIグループ/EC事業推進に本腰/ポイント利用促進「au経済圏」拡大へ

1月30日に始まった通販モール「Wowma!」

 KDDIグループの通販モール「Wowma!(ワウマ)」が1月30日に始動した。KDDIの各種サービス利用で付与される「au WALLET(ウォレット)ポイント」を活用した「au経済圏」の拡大とユーザーの循環を目指す上で、ECの事業推進が重要な鍵を握る。KDDIの完全子会社、ルクサ(本社東京都、村田聡社長)も、タイムセール型通販サイト「au WALLET MARKET(ウォレットマーケット)」の利用者数が順調に増加しており、auユーザーの定着に寄与している。

■ 新モール、計画通りの出足 
 KDDIがグループを挙げてEコマース事業を推進している。KDDIグループはauの携帯電話の利用やクレジットカード、プリペイドカードによる決済など各種サービスで付与される「au WALLET(ウォレット)ポイント」を活用した「au経済圏」の拡大を目指している。
 現在の個人顧客のau契約者数は3800万人超。ポイントを貯めて使いやすいECを推進することで、経済圏内におけるユーザーの循環も促進したい考えだ。
 通販モール「ワウマ」は、昨年までディー・エヌ・エー(DeNA)が運営していた通販モール「DeNAショッピング」と「auショッピングモール」を統合して新設した。新会社のKDDIコマースフォワード(本社東京都、八津川博史社長)が運営する。
 DeNAでショッピング事業を率いていた八津川氏が社長に就任しているほか、DeNAでもショッピング事業に携わり、モール運営のノウハウを持つメンバーが中心となって運営にあたっている。
 「DeNAショッピング」「auショッピングモール」がメインとなるDeNAの16年3月期におけるショッピング流通総額は、前期比3%減の622億円だった。
 3月頃の開催を予定している出店者向けイベントに向けて中長期的な流通額の成長計画を策定中だが、2月1日から開催しているポイントの高還元企画「Wowma!誕生祭」による流通額は予想通りに推移しているという。
 現在、飲食店のクーポンや雑誌が読み放題になる、会員数1500万人の「auスマートパス」や、ポイント数の確認、プリペイドカードの残高確認、チャージができるアプリ「au WALLETアプリ」などからauユーザーを誘導している。
 「DeNAショッピング」と「auショッピングモール」を運営していた頃は、販促を強化したい時期や内容が双方で異なることもあり、マーケティングに統一性がないことが課題だった。
 「auショッピングモール」のキャリアブランド「au」を使わない「ワウマ」という名称にしたのは、「より深く統一しようとした気持ちの表れだった」(KDDI金融・コマース推進本部)と話す。
 名称は「au」の冠を外したものの、ロゴやサイトの配色はほかのauサービスと同じオレンジにした。今後auの各種サービスと連携を強化させていく上で、ユーザーが違和感なく利用できるようにしていく。
 現在の出店者数は3000店舗を超え、商品数は2000万点を突破している。楽天、アマゾン、ヤフーほどの規模ではないが、今月以降、丸井、松屋フーズ、ネスレ日本など有名企業が順次出店していく。商品点数の多い企業やブランド力のある商品を持つ企業への営業を積極化している。

(続きは、「日本流通産業新聞」2月9日号で)

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