シーボン16年4―9月期/新規顧客増加も売り上げ横ばい/売上高は0.6%減に

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 シーボンの16年4―9月期(中間期)の売上高は前年同期比0.6%減の、62億300万円だった。店舗主導による集客イベントを強化したことが奏功し、新規顧客の来店数が、前年比で増加した。前年に新規来店者数が減少した影響により、既存顧客の継続数が減少したため、売上高の回復にはつながらなかった。
 新規顧客の来店が増加した背景には、店舗の裁量で開催するイベントを強化し、集客力を高めたことがあるという。
 同社は従来、駅頭やショッピングモールに出店し、サロンに誘導する集客イベントを、各店舗が行ってきた。ただ、イベントを行う場所や、やり方については各店舗に任せていた。
 今期は本社がサポートする形で、集客イベントについて指導する勉強会を開催。また、今期に入ってからは、本社が主導する形で、旅行代理店や携帯販売会社などとの提携を開始。旅行代理店や携帯販売店の店頭で、順番待ちをする人たちに向けた販売催事を行うようにした。
 営業利益は、前年同期比約2.7倍の4100万円だった。既存顧客による売り上げは減少したものの、人件費や広告費を削減するなど経費を見直したことが、利益の増加につながった。今後は、新規顧客の定着に向けた取り組みを強化していく予定だ。通期の売上高としては、期初予想と変わらず134億円を見込んでいる。
 6月には、直営サロン15店舗で女性用ウィッグの取り扱いを開始した。既存顧客を中心に売れ行きを伸ばしている。ただ、ウィッグについて対応ができるスタッフが少なかったり、アフターサービスが可能な店舗が1店舗だけしかないなど、課題は多いとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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