ベネッセHD/投資ファンドの安達氏が社長に/福原社長「経営再建のプロ」

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記者会見席上、握手を交わす新社長の安達保氏(写真右)と福原賢一氏

記者会見席上、握手を交わす新社長の安達保氏(写真右)と福原賢一氏

 ベネッセホールディングス(HD)は9月9日、米投資ファンドのカーライル・ジャパン・エルエルシーの代表を務める安達保氏が社長に就任すると発表した。今年6月に社長に就任した福原賢一氏は代表権を持つ副会長に就任する。代表人事は10月1日付。
 ベネッセHDは同日、都内で記者会見を開いた。福原社長は現在の経営状況について「大変厳しい」との認識を示し、社長交代の理由については、16年4―6月期(第1四半期)の業績不振が理由でないとした。福原氏は約3カ月で社長を退任。3カ月前に安達氏に打診しなかった理由については「原田氏の辞任を想定できず、事態を収束する必要があった」と説明した。
 安達氏は、投資会社の日本代表を03年から13年間に渡って務める。「経営再建のプロ中のプロ」(福原氏)とその手腕に期待する。
 会見の席上、現在のベネッセHDの現状について安達氏は「進研ゼミの業績悪化の原因は、顧客視点を弱めてしまった経営判断の問題だ。今後は、徹底した顧客目線のもとに現場中心の組織にしてベネッセの提供する価値を高めていきたい」と話した。安達氏は10月の中間期決算に合わせて新たな事業計画を発表するとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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