楽天 16年1-3月期/国内EC流通は6879億円/ポイントアップ施策が奏功

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 楽天の16年1—3月期(第1四半期)における国内EC流通総額(トラベル、ネットスーパー、パッケージメディア、ケンコーコムなどを含む)は、前年同期比12・5%増の6879億円だった。「楽天市場」で1月に開始した、アプリ、楽天カード、楽天モバイルの利用でポイントが常時最大7倍になる「スーパーポイントアッププログラム(SPU)」が奏功し、新規ユーザーの獲得数と過去1年以上「楽天市場」での購入がなかった休眠ユーザーの再購入率は、同11・6ポイント向上した。これまで購入頻度の少なかったライトユーザー層からの流通総額も増加した。
 「楽天市場」のモバイル経由の流通総額比率は同10・3ポイント向上し、57・6%に達した。「年末には70%に達している予測」(河野奈保上級執行役員)と言う。「楽天市場」のアプリ経由の流通総額も同110・8%増となった。
 SPUにより、「楽天市場」における楽天カード決済比率も拡大しており、16年3月には46・4%となった。楽天カードの取扱高は同21・4%増の1兆1461億円。「楽天市場」での利用もさらに増加すると期待している。
 SPUは現在、楽天カード、「楽天市場」のアプリ、楽天モバイルの利用を条件としているが、グループの多様なサービスを生かしてさらに進化させたいという。
 約2年前から力を入れている「品質向上の取り組み」も流通総額の拡大に貢献したとしている。検索・閲覧、購入、配送、配送後のフォローアップまでの全工程で細かく改善を図っている。

(続きは「日本流通産業新聞」5月19日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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