アリババグループ/流通額51・6兆円で世界最大規模に/日本企業の売り場として可能性高まる

 中国のEC最大手アリババグループ(アリババ)は5月5日、16年3月期の業績を発表した。グループのECモールで売り買いされた流通総額は前期比27%増の4850億ドル(約51兆6000億円)となった。これまで世界で最大規模の流通額を誇っていた、米国のウォルマート・ストアーズ(ウォルマート)の16年1月期売上高が4821億ドルだったため、アリババが〝世界最大の流通企業〟に躍り出た。アリババのECモールにはすでに多くの日本企業が出店している。アリババは中国以外の地域への事業展開も強化しており、日本企業にとっての〝売り場〟としての可能性も、今後さらに高まっていくだろう。

【購入者は4億人超】
 アリババは中国内でCtoCのECモール「淘宝網(タオバオ)」やBtoCのECモール「天猫(Tモール)」、国外企業向けの越境ECモール「天猫国際(Tモールグローバル)」などを運営している。各サービスの年間購入者数の合計は4億2300万人にもなるという。
 15年11月に開催した「独身の日セール」では、取引額が前年の1・6倍となる912億元(約1兆4600億円)を記録した。セールなどで利用者を拡大したほか、モバイル経由の利用促進にも成功。スマートフォンなどモバイル端末経由の流通総額は前年比2倍超に拡大し、全体の65%を占めるまでになった。
 アリババが流通総額を堅調に拡大させる中、リアル店舗が主力のウォルマートはECに押されて売り上げが伸び悩み、減収となっていた。ウォルマートが半世紀以上をかけて築き上げた流通規模を、アリババはわずか13年で追い越したことになる。
 アリババのECモールの成長に期待する日本企業は多い。
 キリン堂は16年2月期に「天猫国際」で約10億円を売り上げた。同社は17年2月期には、越境EC売り上げを3倍となる30億円規模にまで拡大させようとしている。
 アリババのECモールに出店する日本企業は増えている。アリババのECモールが拡大することは、中国ECにおける日本企業のポテンシャルが拡大することも意味するといえるだろう。

(続きは「日本流通産業新聞」5月12日号で)

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