【こだわりの逸品 特産品EC】第130回 〈高級ふりかけ・鰹節製品専門ECサイト「思わず舌鼓」/「昔からある」=「本物」志向の削り節・だしを提供

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かつお節の専門加工メーカーとして、30年以上だし・かつお節の商品開発に取り組んできた「小林食品」。自社ブランド「思わず舌鼓」のネットショップでの看板商品は、1万円の高級ふりかけ「口どけ」だ。商品へのこだわり、反応、ヒットの要因などについて、小林大介社長に聞いた。

【◆こだわり】
 国内有数のかつおの水揚げ量を誇る静岡県焼津市にある、業務用かつお節専門メーカー「小林食品」。自社ブランドを立ち上げるにあたり、小売の販売チャネルがなかったため、ネットショップを設立した。
 「『思わず舌鼓』のコンセプトは、『削り節屋による本物志向の削り節・だし』。本物志向と言っても、高級志向というよりは『昔からある』といったイメージです。昔から身近にかつお節がある年配の方はもちろん、かつお節やだしになじみの薄い若い方にも楽しんでもらえるよう、かつお節の加工製品も手掛けています」
 加工製品の中でも、こだわり抜いた商品が「口どけ」。一般の市販品には使われない貴重な「本枯節」を使用し、職人の技と手間暇をかけて作り上げた自慢の逸品だ。
 「名前の通り、口の中でとろけるような食感にこだわっています。そのために追求したのが、原料となる本枯節の厚み。削ったとき粉々にならず、花のように出てくる限界の薄さ(0.01ミリ)を熟練の技で実現しました」

【◆客層・反応】
 「1万円のふりかけ」というと手に取りにくい高級品と思ってしまうが、逆にその珍しさが話題を呼んだ。
 「売り出しの際、大々的に宣伝を打つことはしませんでした。しかしインパクトの強さでテレビに取材していただき、多くの人に知ってもらうきっかけになりました。テレビの放送後や、お歳暮・お中元の時期には集中して注文が入ります。高い商品ですが、贈答用と合わせてご自宅用も購入される方、リピートしてくださる方も徐々に増えています。『本当に口の中で消えるよう。面白かったし、おいしかった』などの感想をいただくことが大きな喜びです」

(続きは「日本ネット経済新聞」4月7日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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