【こだわりの逸品を全国展開 特産品EC】第113回 〈アイスクリーム・菓子専門ECサイト「安芸グループふぁーむ」〉/高知県産素材でアイス 独自のおいしさで高評価

「焼きナスのアイス」

高知県東部に位置する安芸市で、地元の素材にこだわった手作りアイスを製造・販売する「安芸グループふぁーむ」。中でも、高知県が生産量日本一を誇るナスを使った「焼きナスのアイス」は、独自のおいしさで高い評価を受け、口コミを中心に認知度を上げている。商品へのこだわり、PR戦略などについて、小松哲也社長に聞いた。

◆こだわり・商品開発

 20年前、ナス農家を中心とした出資者により任意団体として創立し、平成10年に会社を設立。「アイス製造業でプールした資金で農業のテーマパークを作り、安芸市のナスもPRしていく」を目標に商品開発を行っていった。
 「『焼きナスのアイス』誕生のきっかけは、男性ばかりが集まり、業務用アイスに焼きナスを混ぜ込んでみたところ、『イケる!』と意見が一致したこと。しかし、材料の保管から販売まで、全段階で冷凍冷蔵設備が必要なことに経営を始めてから気付くという大失策。それでも皆で話し合い、試行錯誤しながら続けてきました。原材料の生産からアイス製造・加工、販売まで一貫して自社で行っているので、おいしさへの思い入れも大きく、商品に反映されていると思っています。2012年には『ご当地アイスグランプリ』で最高金賞、優秀仰天力賞をいただき、全国規模の商談会でも知名度が上がっていると感じます。焼きナス以外にも、焼き芋、酒かす、ショウガ、青のりなど高知県産の素材を使い、『意外なものだけれど、食べるとおいしさに感動してもらえる』製品づくりを心掛けています」


◆売れ行き

 もともと卸業務が主体だったため、ネットショップの運営は基本的に小松さんが1人で対応。売り上げに大きな伸びはないが、口コミを中心に広がりを見せているという。
 「広告は出していませんが、各メディアからの取材は受けており、テレビのニュースで紹介されたときは注文件数がかなり増えました。創業時から特に口コミでの広がりを重視しており、ここ数年はフェイスブックでの告知が情報発信の中心で、反応も増えてきています。ネットショップの売り上げピークは8月で、割合的には県内の方が他県の方へのギフトとして注文されることが多いです」


◆販売戦略・今後

 最初の段階でつまづきながらも、安芸のナスをPRするという点では進歩があると話す小松さん。
 「今後は、昨年仕切り直しに掲げた経営理念『ふぁーむは、安芸から都会へ〝田舎のおいしさ〟を感動とともに届けます』に沿って、まずは首都圏でヒットを出し、逆輸入的に高知県で認知されることを目標に、飲食業の隙間から攻めていこうと考えています。そして、ネットを通してさらに、『焼きナスのアイス』を全国に広めていきたい。自社製品にかけている手間暇が価格の根拠なので、そこを分かっていただける情報発信をしていきたいと思います」


〈運営会社概要〉
【運営】有限会社 安芸グループふぁーむ
【開設時期】1998年
【スタッフ数】1名
【ショップ形態】自社ショップ、アイス天国、ディープシーショップ、まるごと高知
【導入システム】なし
【配送委託先】ヤマト運輸

「青のりの香るアイス」

小松哲也 氏

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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