【業務効率アップしました】spice life/リモート勤務でパフォーマンス向上

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 オリジナルTシャツのECサイト「tmix(ティーミックス)」を運営するspice life(スパイスライフ、本社東京都、吉川保男社長)は15年2月から全社員を対象に、在宅や遠隔地での勤務を認める「リモートライフ制度」を導入し、業務の効率アップに成功している。同制度を利用する社員は、利用以前と比べて2~5倍程度の業務処理ができているという。
 同制度は、同社の開発部・五十嵐邦明部長が、「花粉症がひどくて業務効率が下がっている。花粉のない場所で勤務がしたい」と雑談の中で相談したことがキッカケで設けられたという。吉川社長は話を聞き、花粉が業務に与える影響について「仕事のパフォーマンスが半減」「薬の影響で眠くなる」など花粉症を抱える社員の業務効率が悪くなっていると判断。在宅や遠隔地での業務を認める「リモートライフ制度」を開始した。同制度は、年1回利用でき、限度額10万円までの費用を会社が負担する。制度を利用できる期間は特に規定していない。前述の五十嵐部長は前半2週間を沖縄で、後半2週間を台湾でそれぞれ過ごし、計約1カ月間のリモート勤務を行ったという。
 「制度を実際に使ってみて、効果測定をしたところ、東京で業務をしていたときと比べ2~5倍の業務を処理することができた」(五十嵐氏)と話す。
 吉川社長は「実際にリモートライフ制度を導入してみて、予想以上の成果がすでに出ている」としている。「現時点では少なくとも、経費の限度額10万円をみても、十分に水準を超える成果が出ている」(同)と話す。
 同制度では、「好きな時期に、好きな勤務地を選ぶことができる」(同)と言う。例えば花粉症でなくても、「業務上、リモートワークが必要」と会社が認めた場合は、制度を利用可能で、会社が費用を負担してくれる。
 五十嵐氏以外にも、同制度を利用するケースが出てきている。
 ある男性社員は育児と仕事を両立させるため、制度を利用し在宅勤務を行っているという。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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