【リピート率 アップしました】〈米のさくら屋〉/手紙でファン作り、売上の7割がリピーター

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む
「ゆめぴりか専門店 米のさくら屋」のサイト画面

「ゆめぴりか専門店 米のさくら屋」のサイト画面

北海道のブランド米「ゆめぴりか」専門のネットショップを運営している米のさくら屋(本社北海道、藤川鉄三社長)は、手書きのメッセージを商品に同梱するなど細やかな接客でネットショップのファンを増やしている。リピート率向上に取り組んだ結果、15年2月度の売上高に占めるリピーターの割合は約7割まで高まった。
 ECサイトの名称は「ゆめぴりか専門店 米のさくら屋」=写真。道内13カ所の契約農家から仕入れた「ゆめぴりか」を販売している。12年の創業以来、着実に売り上げを伸ばしており、平均月商は1000万円を突破しているとみられる。
 「ゆめぴりか」は型番商品のため差別化しにくく、価格競争に陥りやすい。単品通販で安定的な売り上げと適正利益を確保するため、独自の取り組みでファンを増やしてきた。例えば、顧客に感謝の気持ちを伝えるため手書きの手紙を印刷して商品に同梱。サンクスメールのほか、季節ごとに北海道の状況を伝えるなど、「手紙を通じて温かみを感じていただけるよう工夫している」(藤川社長)と言う。
 藤川社長は契約農家の田植えや稲刈りを手伝う。その経験をブログに書き込むことで顧客に親近感を与えるなど、サイトのコンテンツ作りも工夫している。
 ネットに不慣れな中高年は電話で注文するケースが多い。入電時に顧客データや過去の購入履歴を自動的に表示するシステムを導入。受注処理を迅速化して顧客の満足度を高めたことも、リピート率向上につながったという。


〈企業データ〉
 出店先「自社サイト」「ヤフーショッピング」「アマゾン」
 配送委託先「ヤマト運輸」
 導入システム「ショップサーブ」

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

アップしました 連載記事
List

Page Topへ