【売れるECサイトは押さえている 決済会社が語るWEB広告の勘所】第4回 自社データを活用した新規ユーザー獲得施策

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 今回もWEB広告による新規ユーザー獲得施策のお話をしたいと思います。前回は「Googleショッピング広告」を使ったものでしたが、今回ご紹介するのは、自社データを活用した施策三つです。

□手間少。とりあえず、活用すべき

 まずご紹介するのは、とても簡単で手間要らずの「スマートリストを活用した広告配信」です。「スマートリスト」とは、Googleアナリティクスから、自社サイトのデータを元に、今後コンバージョンする見込みの高いユーザーを自動的にリスト化するものです。そのリストをGoogle AdWordsにひも付けるだけで、購入見込みの高いユーザーに広告配信することができます。
 「スマートリスト」の設定は、Googleアナリティクスで「スマートリスト」を選択するだけと至って手軽なので、他のWEB広告施策と併用しておいて損はありません。意外と知られていないですが、ぜひトライしてみてください。
 次も簡易で手間が少ない、「類似ユーザーへの広告配信」という施策です。Googleやフェイスブックなどの媒体から、自社ECサイトに訪ねてきたユーザーなどのデータリストを作り、類似した行動傾向がある層をターゲティングする手法です。Googleやフェイスブックなどの媒体側が、購入ユーザーの行動傾向から類似ユーザー層を自動的に抽出するため、自社でペルソナを立てセグメント分けをするなどの必要はありません。さらに、自分たちではターゲットとしていなかった新たな層へのリーチも期待できます。また、Googleやフェイスブック等の管理画面から「類似ユーザーへの広告配信」を選択するだけの設定のため、非常に簡単にスタートできます。
 購入ユーザーにダイレクトに広告配信できるものではありませんが、手間は少ないので、新規ユーザー獲得施策として活用をおすすめいたします。

(続きは、「日本ネット経済新聞」9月21日号で)


■プロフィール
 小沼晃子(こぬまあきこ)氏
 総合決済サービスを提供するGMOペイメントゲートウェイでは、決済サービスをご利用のお客さまのECサイトが伸びて欲しいという思いから、集客支援部にてWEB広告などの売上向上サービス「GMO―PG集客支援サービス」を提供している。集客支援部の課長として、「決済×WEB広告」をキーワードに広告運用・分析で、現在約500店のEC事業者の売り上げをお手伝いしている。自社開発のデータフィード最適化ツールも提供中。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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