積極的に越境EC事業を展開する韓国企業の中には、細分化されたファッションカテゴリーを手掛ける専門通販が増えています。「セクシーカジュアルアイテム」を専門的に販売する女性アパレル通販「ダバガール」が代表事例です。
「ダバガール」は07年、EC発のブランドとして誕生しました。現在までに累積約55万人の会員を獲得している人気アパレル通販です。「ダバガール」を立ち上げた文・インギCEOは、成長背景について次のように話しています。
「起業から10年間、『セクシーカジュアル』というニッチ市場を『ダバガール』ならではの特色のあるアイテム販売に取り組んできました。特にダンスやパーティーを楽しむ若年層が増えたことに伴い、『セクシーカジュアル』を代表する通販へと成長を遂げてきました」(文CEO)とみています。
■13年、越境EC本格参入
越境ECが世界中で本格化した12年、韓国国内や海外バイヤーおよび消費者から「ダバガール」商品を購入したいとの問い合わせが継続的に増加しました。
これを機に越境ECの成長性に注目した文CEOは13年、グローバルECプラットフォーム「カフェ24」を活用し、日本語や中国語(簡体・繁体)、英語で閲覧できる越境ECサイトを開設しました。
(続きは、「日本ネット経済新聞」9月14日号で)
〈執筆者 略歴〉
cafe24 マーケティング戦略研究所
イ・シファン所長
最近のEC市場において大きな話題となっている、「越境EC」に関するさまざまな経験やノウハウを蓄積している。記事の寄稿やセミナー講義、関連著書出版なども多数。日本や中華圏、英語圏市場進出を検討する企業に向けてマーケティング戦略、ビッグデータツール活用、ブランド戦略、CRM設計など専門的なコンサルティングを行っている。
【韓国EC市場の今】第5回 アパレル専門通販「ダバガール」セクシーカジュアルで越境ECにも成功
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