《ネット通販売上高ランキング TOP463》アマゾンが10年連続1位/リアル大手が本格進出実質伸長率は10.6%増

 本紙がまとめたネット通販売上高ランキング(2016年度調査)によると、462社の合計売り上げは3兆9217億円となった。前年実績と比較可能な140社で算出した伸長率は10.6%だった。BtoB通販大手が着実にEC比率を高めている。ユニクロやニトリなど、リアルの流通大手がEC売り上げを急伸。リアルの大手企業がEC市場のシェア獲得を本格化している。


■5位中3社がBtoB

 調査の対象期間は16年4月―17年3月の間に迎えた決算の売り上げ実績。大手EC企業、通販会社のネット部門、モール出店事業者、個人事業主などを対象に「ネット通販売上高」を調査した(モール運営事業者は省略。モール上位8社は1面に流通総額のランキングを掲載)。ランキングは462社で作成した。
 ネット通販売上高ランキングの調査開始から10年連続でアマゾン(日本事業の本紙推定売り上げ)が1位となった。
 アマゾンをはじめ、EC売上高が1000億円を超えた企業は5社になった。5社中3社はBtoBがメインの企業。カタログからネットへのシフトが着実に進んでいる。

■アパレルが2桁増収

 2桁増収企業の中には、ユニクロやアダストリア、TSIホールディングス、ユナイテッドアローズなどアパレル企業が目立つ。
 アパレル各社はオムニチャネル(オムニ)施策として会員やポイントをデータ統合し、ネットとリアルの相互利用を促している。限定セールやカスタムメードなど、ネットならではの取り組みも積極的に行うようになった。リアルの先行きが不透明な中、EC事業の成長を急いでいる。
 
■"ネットならでは"が必要

キタムラやコメ兵などオムニ施策で先行していた企業のEC売上高は伸び悩んでいる。ネットとリアルを連携したからといってEC事業が永続的に成長するわけではない。
 今後はリアルを上回るネットならではサービスが求められる。
 アスクルはLINEを活用したカスタマーサポートを本格化。顧客の問い合わせや相談にリアルタイムに応じることで満足度向上を図る。TSIホールディングス傘下のナノ・ユニバースも、チャットで洋服の着こなしやコーディネートをアドバイスしてネット販売につなげている。
 中国市場の攻略の難しさから越境EC熱は冷めつつある。ただ、台湾や東南アジア、欧米など中国以外の越境ECで成果を上げる事例が見られるようになってきた。長期的に越境EC市場は拡大すると見込まれており、成長余地は期待できそうだ。

(続きは、「日本ネット経済新聞」6月15日号で)

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