〈メール配信のトレンドを聞く〉ユミルリンク 清水亘代表取締役社長/メール配信の効率化で導入800社超

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ユミルリンク 清水亘代表取締役社長

ユミルリンク 清水亘代表取締役社長

阪急阪神東宝グループでメール配信システム「Cuenote(キューノート)」を提供するユミルリンク(本社東京都、(電)03―6820―0088)は、月間の配信件数が28億通に達した。導入企業は今年12月で前年同期から140社増の840社に拡大する見込み。これまで大手企業を中心に導入を広げてきていたが、中小EC企業も対象に、ネット通販企業の支援も行っている。14年12月期における売上高は前期比15%増を見込む。清水亘社長にネット通販におけるメール配信のトレンドなどについて聞いた。

他の支援企業と連携

 ─今期はどのような取り組みに力を入れているのですか。
 14年12月期は、他のEC支援企業との連携に力を注いできました。当社のメール配信を利用している企業を対象に、より利便性を高めようと考えたからです。メール配信の価値を高めるためにどんなことが必要なのか考えてきました。
 これまでも顧客データを連携することはありましたが、現在はメールのコンテンツを生成するシステムや配信先を定めるためにシステムを連携する傾向にあります。顧客分析能力を引き上げるため、顧客のターゲティングとパーソナライズを行っています。
 ─具体的にはどのように他社との連携を行っているのですか。
 7月には、オーリック・システムズ(本社東京都)と共同で、デジタルマーケティングシステムの提供を始めました。当社のキューノートFCと、オーリックのウェブ行動解析マーケティングツール「AuriQ Campaign(オーリックキャンペーン)」を連携させ、メールからウェブでの行動やコンバージョンに至るまで、一連の顧客行動を分析しています。効果的なメールコンテンツの作成、配信先の最適化など、メール配信計画の立案や見直しを可能にしました。これによりキャンペーンをはじめとするマーケティング施策の効果を最大化しています。レコメンドにしても、ウェブ解析にしてもその分野に強い企業と組むことで課題をスムーズに解決できるのではないかと考えました。
 10月には、ブレインパッド(本社東京都、草野隆史社長)のウェブプラットフォーム/レコメンドエンジン「Rtoaster(アールトースター)」と連携し、レコメンドメールの配信サービスを始めています。ウェブの行動履歴やコンテンツを元にしたアルゴリズムをもとに、顧客ごとに最適な情報を送ることが可能になります。「閲覧する確率の高い情報」「購入する確率の高い商品」といった最適な情報をレコメンドメールとして送ることができます。現在はASPプランなどに対するオプション機能として提供しています。

(続きは本紙11月6日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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