【For-S 通販コンサルティング事業部 本多雄一氏】通販開始2年で月商8000万円に

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 For-S(フォーエス、本社東京都、田中章義社長)は、スムージー「美女と野(や)ジュース」を商材に、わずか1年で累計1億円の売り上げを達成した成長企業だ。同社の通販の立ち上げから携わってきた、通販コンサルティング事業部の本多雄一氏に、同社の通販戦略などについて話を聞いた(※For‐Sの方針により顔写真は掲載しておりません)。

ーー御社の通販事業の概要について教えてください。
14年8月にスムージー「美女と野ジュース」を発売し、通販事業を開始しました。立ち上げ当初は、基本的に私一人で事業を手掛けていました。通販の知識はまったくなかったので、ゼロから通販のノウハウを蓄積しました。電話対応から商品の梱包までやりましたし、東京中のダンボール業者に見積もりをもらいに行ったりもしました。文字通り、足で「通販」について勉強し、試行錯誤を重ねて「テクニック」を体得しました。
 おかげさまで、15年8月には、通販開始1年で累計1億円を売り上げることができました。業績は順調に推移しており、今年の8月度には月商8000万円を達成するに至りました。

■【「商品名」「コンセプト」がポイント】
ーー短期間で通販事業を軌道に乗せた秘訣はどこにあるのでしょうか。
 「商品名」「デザイン」「コンセプト」に徹底的にこだわり、個性的な商品企画をして競合との差別化を図ったことが大きなポイントだったと考えています。
 スムージーを開発するにあたっては、人気のある他社さんのスムージーを10品ほど試し買いし、リサーチを行いました。複数の商品の飲み比べをしたわけなのですが、「あれおいしかったな」というものがあっても、商品名がわからないというケースがままあったのです。
 というのも、長い横文字のものが多く、商品名を覚えられなかったのですね。このことをヒントに、「1回聞いただけで覚えられる商品名をつけよう」と考えました。そこから「美女と野ジュース」という名前が生まれました。
ーー「美女と野ジュース」という商品名にしたメリットは、他にありますか。
 例えば、「○○スムージー」といった商品名の場合、広告に接触したユーザーが「あとで買おう」と思ってもたどり着けない可能性があるのです。また、「グリーン」や「スムージー」といった一般的な単語が含まれていると、競合が多すぎて、リスティング広告を運用する際に不利になるとも考えました。

(続きは「日本ネット経済新聞」11月24日号)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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