【マルコメ  マーケティング部海外マーケティング課 兼 海外事業本部輸出販売課課長代理 生島 誠人 氏】台湾向けECサイト開設し越境EC参入

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

大手みそメーカーのマルコメ(本社長野県、青木時男社長)は9月16日、台湾向けの越境ECサイト「丸米官方購買網(マルコメカンポウコウバイモウ)」を開設し、越境ECに参入した。同社の越境EC事業の責任者であるマーケティング部海外マーケティング課兼海外事業本部輸出販売課課長代理を務める生島誠人氏に話を聞いた。


■海外輸出強化が目的

 ーー越境ECに参入したのはどんな狙いがあるのですか?

 まず、当社のEC事業について説明しましょう。当社は04年7月にECサイト「マルコメオンラインショップ」を開設し、通販事業を開始しました。国内の通販事業については、当社のマーケティング部通販事業課が担当しています。一方、越境ECについては、通販事業課ではなく、海外マーケティング課の管轄で運営を行っています。というのも、越境ECには、通販事業の強化ではなく、当社製品の海外輸出強化という目的があるのです。越境ECは、海外輸出のテストマーケティングの一手段と捉えています。越境EC事業は、現段階では私一人で担当しています。越境ECを通じて、海外ではあまり流通していない形態のみそ汁などのマーケティングリサーチを行い、ゆくゆくは当社製品の輸出を拡大したい狙いがあります。


 ーー国内の通販事業とは完全に切り離された事業ということですか。

 少し複雑なのですが、運営は海外マーケティング課が担当するものの、売り上げについては輸出販売課で計上しています。ただ、越境ECで注文を受けた商品の荷造りなどは通販事業課が担当しています。通販事業課とはいろいろと相談・連動をしながら動いていますので、一概に切り離された事業ともいえないと考えています。


(続きは、「日本ネット経済新聞」10月6日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ