【Sprieve(スプリーブ) 西俊彦EC事業部長】家電や玩具、日用雑貨などを販売/ECモールに特化し、他社と差別化

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 家電や玩具、日用雑貨などを商材に複数のECサイトを運営する、Suprieve(スプリーブ、本社大阪府、森武司社長)は、問屋経由で仕入れる約100万品目の在庫状況を管理し、多様な顧客のニーズに応えている。自社サイトを持たず、ECモールでの運営に特化している。自社ブランドの販売にも力を入れ、他のECサイトとの差別化を図る。EC事業部の西俊彦事業部長に聞いた。


 ーー05年の設立からこれまで経歴について伺いたい。

 もともとは、EC関連ではなく、イベント会社として設立した。EC事業は3年前から開始した。当初は家電の取り扱いが多く、モールを中心に出店を増やしていった。
 集客面に魅力が高いという理由から、自社サイトを持たず、モールだけで運営している。楽天、アマゾン、ヤフー、ポンパレモール、海外向けのアマゾンドットコムに店舗を出店している。海外では、日本製の玩具が売れている。
 16年3月期におけるEC事業の売上高は約1億4000万円だった。EC事業のスタッフは12人で、本社内に一部在庫するスペースを設けている。


 ーーECサイトの特徴は何か。

 問屋などから在庫を仕入れて販売している点だ。主に、家電、玩具、日用雑貨、食品以外の商品を幅広く取り扱っている。複数の店舗を営むことで、当社の商品との接点を増やすことを狙っている。店舗ごとが連動しているわけではなく、個別に顧客を持っている。
 商品ジャンルによってECサイトを使い分ける。問屋などから在庫情報をもらってから発注するという方法を取っている。専門の社員を配置し100万品目の情報を収集して在庫管理をしており、お客さまに常に在庫切れのないような仕組み作りを行っている。


 ーーオリジナル商品の販売にも力を入れているが狙いは。

 オリジナルのクレンジングオイルを販売している。アマゾンなどでは、広告やサイトの作り込みの施策が奏功し、徐々に販売実績や検索結果が上位になってきた。
 自社ブランドで販売するのは、仕入れ商品による価格競争に巻き込まれたくないという思いがある。現在は、卸売りを考えていないため、当社のサイトでしか手に入らない。他社と差別化を図るという意味で戦略的にオリジナル商品の開発を推し進めていく。


(続きは、「日本ネット経済新聞」7月28日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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