【ライトオン 金谷洋人eコマースチームリーダー】相互利用促す取り組みを推進

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 カジュアルウエア販売のライトオンがオムニチャネルを推進している。約500店の実店舗をECが補完していく形で、ECと実店舗の両方の売り上げを伸ばしていく計画だ。10年に開始した商品の店舗受け取りサービスのほか、ECと実店舗の相互利用を促す取り組みを進めている。今後の事業戦略などについてeコマースチームの金谷洋人リーダーに聞いた。


◇ECで実店舗をサポート
ーー事業について教えてください。
 09年11月にECサイト「ライトオン オンラインショップ」を開設してからEC売上高は増加傾向にあります。しかし、当社は実店舗がメーンのため、ECには実店舗の補完的な役割を期待しています。キャンペーンや品ぞろえなどは実店舗と連動できるように心掛けており、ECと実店舗の相互利用を促しています。
 実店舗にはさまざまなカテゴリーの商品が並ぶため、ECサイトでは実店舗で目立たせられないような商品もピックアップしています。eコマースチームが配信しているメルマガでは、そのような商品の情報も発信しています。

ーーECの売れ筋商品は。
 EC、実店舗ともにメンズ商品の売り上げが最も高いですが、ECでは、実店舗に比べキッズ商品の売り上げ構成が若干高い傾向にあります。メンズとレディースのPB(自主企画)商品数は全体の約半数ですが、キッズ商品はほとんどがPB商品です。キッズ商品はサイズ展開が細かく、ネットでも安心して購入できるのかなと考えています。
 ECでは、スポーツ衣料メーカーのチャンピオンに別注している限定商品の売れ行きが昨年から好調です。今年は特にメンズ、レディース向けの無地のポケット付きTシャツが販売を伸ばしています。

ーーEC事業の売上比率はどれくらいですか。
 現在、実店舗の売り上げに対して、ECの売り上げは約1%。この数字はまだまだ低いと思っています。実店舗だけを利用する顧客が多いため、新規顧客を獲得するよりも、実店舗の顧客がネットに接する機会を増やすことで効率的にECの新規顧客を獲得していきたいと考えています。
 それでもネットの売り上げは増加傾向にあり、実店舗も回復傾向にあります。実店舗のスタッフには、ECへの理解を促す教育を進めています。

(続きは「日本ネット経済新聞」5月19日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ