≪多店舗展開成功のコツ≫好調企業に聞く 「澤井珈琲Beans&Leaf」/受注管理システム導入で業務効率化に成果

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 ECサイト「澤井珈琲Beans&Leaf」運営する澤井珈琲(本社鳥取県、澤井幹雄社長)は17年5月に、EC支援のイメージデザイン(本社京都府、田中利和社長)が提供する受注管理システム「楽々通販2」を導入した。一元管理システムの導入で業務効率の向上に成果を出している。楽天ショップ・オブ・ザ・イヤーの11年連続受賞をはじめ、ヤフーショッピングやポンパレモール、Wowma!で数々の賞を受賞。17年4月には、一般社団法人日本イーコマース事業協会(エビス)の「第9回全国ネットショップグランプリ」でグランプリを獲得している。
 17年3月期の売上高は27億円で、そのうち20億円がECサイトによるもの。日本郵便で商品を発送しており、年間発送数は70万個にのぼる。
 ネットショップの運営体制は、受注・電話担当が3人、デザイナーが4人、ショップ運営担当が3人で対応。澤井理憲取締役常務兼店長は、銀座の実店舗と楽天市場店の店長を兼任する。楽天市場店のサイト運営をベースに、他店舗でもさまざまな企画を展開する。
 16年10月には、東京・銀座に実店舗を出店。東京と鳥取の8カ所に実店舗を展開し、消費者との接点を広げている。
 現在は三つの工場が稼働しており1日5トンのコーヒー豆を焙煎、15万個のドリップパックを生産している。「これでも出荷が追い付いていない状況」(澤井常務)と話し、今後は、製造や出荷体制を強化していく。物流代行を導入することなども検討しており、改善を進める考えだ。

■イメージデザインの「楽々通販2」を導入

 澤井珈琲は17年5月に、イメージデザインが提供する一元管理システム「楽々通販2カスタム」を本格導入した。
 澤井珈琲では、注文を受けてから珈琲豆を焙煎するため、ユーザーに届くまで3~4日かかる。生産体制を高めるために、昨年から第3工場を稼働させたものの、「人海戦術を脱することができず、ヒューマンエラーを防ぐことができなかった」(澤井常務)。運営スタッフの作業負担軽減が大きな課題だったという。

(続きは「日本ネット経済新聞」7月13日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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