【EC支援サービスマップシリーズ】コマース21「Commerce21 S5」/ファッションECに特化/機能を追加できる点も好評

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S5事業部・森雅人部長

S5事業部・森雅人部長

 コマース21(本社東京都、玉井邦昌社長、(電)03―6400―4300)が15年1月に提供を開始したECサイト構築パッケージ「Commerce21 S5(以下S5)」は、ファッションECに特化した機能性が評価され、アパレル企業への導入が進んでいる。機能をモジュール(システムの部品)としてパッケージに追加できるため、システムが継続的に進化していく点も好評だという。
 「S5」は予約販売やセット販売、まとめ買い機能、ギフト機能、再入荷お知らせ機能など、ファッションECサイトに必要な機能は標準搭載している。複数ショップのモール管理機能も備えており、パルの公式ECサイト「PAL CLOSET(パルクローゼット)」では、39ブランドのECサイトをモール形式で一気に開設した。
 同サイトではシステムを統一化しながらも、ブランドごとの戦略に基づきデザインや機能を分けたという。
 「トータルコーディネートを提案したいブランドはコーディネートを押し出し、バックブランドでは新着商品やバリエーションを効果的に見せられるようにした。テンプレートを変えれば全ブランドの仕様を変更できるが、ブランドごとに調整もでき、運用面の負担が軽減できる。テンプレートの融通が利く点が効果を発揮している」(S5事業部・森雅人部長)と話す。

迅速・安価に機能追加

 モジュール型の開発手法も導入促進に役立っている。実際、パルのECサイト用に構築したモジュールを他の導入企業が採用している。
 今後はマーケティングオートメーション「Commerce21 CRM」に力を入れる。他にも「外部連携」「販促系機能」「運用効率化」などさまざまなモジュールを提供。迅速に低コストで機能を追加できるようにしている。
 同社の主力製品「Commerce21 Sell―Side Solution(セルサイド・ソリューション)」の開発で培った、安定性の高いシステムづくりや、堅牢性の高いセキュリティーにも強みがある。「セルサイド・ソリューションの実績を見て『S5』の導入を決めてもらえるケースもある」(同)と話す。
 オプション製品のサイト内検索やレコメンドの機能も強化する予定。広告からの新規顧客獲得のためのソリューション開発にも注力している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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