ゲオホールディングス/EC向けに物流拠点/中古スマホのシェア拡大狙う

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む
新拠点では中古スマホに注力する

新拠点では中古スマホに注力する

 中古ゲームソフト等の買取・販売店をチェーン展開するゲオホールディングスは8月24日、EC専用の新物流拠点の稼働が8月1日に開始したと発表した。新拠点には、法人から大口で買い取った社用携帯が集められるといい、点検から配送までを新拠点で、ワンストップで行う。仕入れと配送を強化することにより、中古スマホ事業のEC化率を19年3月期までに20%まで高める狙いだ。
 愛知県・名古屋市に開設した新拠点は、同社にとって、初めてのBtoC向け配送拠点となった。これまでEC顧客向けの配送は、同社チェーンの各店舗から行っていた。既存の物流センターは、チェーン店に買い取り商品を配分する役割だけを担っていた。
 新拠点では中古スマホを主に取り扱う。実店舗における中古スマホの販売で約60%のトップシェアを持つ同社だが、モバイル事業のEC化率は4.9%にとどまっている。
 一方で、同社の17年3月期における中古スマホの販売台数は61万台。前期比30%増の成長分野となっている。成長分野をさらに伸ばすことにより、EC化率の底上げを図る考えだ。
 同社は今期(18年3月期)から、法人を対象に、社用携帯の買い取り事業を開始している。営業マンが各企業を訪問して、大口の仕入れに結び付ける。同事業では、年間5万台の仕入れを目指している。
 法人から買い取ったスマホは全て、新拠点に集められ、大半がEC向けの在庫としてそのまま保管される。チェーン各店に配分してからECサイトに掲載する場合と比べて、仕入れから掲載までの期間を半減でき、1~2週間での掲載が可能になるとみている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ