ユニクロ16年9―11月期/EC事業の成長鈍化/増収率は約12ポイント減少

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 ユニクロ(本社山口県、柳井正社長)の16年9―11月期(第1四半期)におけるEC売上高は、前年同期比11.3%増となった。前年同期の増収率よりも11.9ポイント減少しており、EC事業の成長が鈍化している。繁忙期に翌日配送サービスを中止したことが影響したという。
 ユニクロは16年4月、東京・有明にある次世代物流センターを稼働した。ただ、有明の物流センターはまだ本格稼働に至っておらず、年末の繁忙期に翌日配送サービスを継続するのは困難と判断、サービスを中止していた。
 決算説明会でファーストリテイリングの岡崎健CFOは、「自然体で行けば(EC売上高を)3割は伸ばせた。今期は物量が増えて対応しきれなかった」と話す。
 ユニクロの16年8月期のEC売上高は前期比30.1%増の421億円だった。17年3月期のEC売上高は4割の増収を計画。ただ、翌日配送サービスはいまだに中止している。
 今春には有明の物流センターを本格稼働させ、配送サービスも拡充する予定だという。

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