楽天/爽快ドラッグを子会社化/ケンコーコムと連携、競争力高める

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 楽天は10月28日、爽快ドラッグを子会社化すると発表した。商品ジャンルごとに合った強化施策「ジャンル戦略」において、日用品や生活用品などが属するホーム&ライフジャンルの強化の一環としている。3月に楽天が完全子会社化したケンコーコムと連携し、物流インフラの効率化や商品の販売拡充など、顧客満足度の向上と経営リソースの最適化を図っていく。
 株式譲渡は12月を予定。現在、住友商事が所有する株式の94・58%にあたる10万3492株を楽天が取得する。当面は経営の執行体制に変更はなく、社員も継続雇用を予定している。
 日用品・生活用品においては、配送サービスと商品価格の競争力向上が顧客満足につながると考え、直販モデルを強化している。
 爽快ドラッグの小森企紀昭社長は楽天のグループ入りに対して「楽天のジャンル戦略の流れに乗る方が、単独で成長するより高い確度で成長の可能性があると判断した。また、完全子会社化しているケンコーコムとの連携による事業シナジーは早期に実現できると考える」と話している。
 爽快ドラッグは昨年春、住友商事グループの海外EC事業強化のため、中国のECモール「天猫国際(Tモール・グローバル)」に出店した。楽天の子会社となっても、越境EC事業を継続していく予定としている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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