証券取引等監視委員会/ストリームを強制調査/株価を不正に操作した疑いで

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ストリームの株価の変動

ストリームの株価の変動

 証券取引等監視委員会は10月13日、家電ECサイト「ECカレント」を運営するストリームの関係者が株価を不正につり上げた可能性があるとして、ストリーム本社に強制調査に入った。ストリームの株価は09年5月から14年6月までは約100円で推移していたが、14年9月に5倍近い約500円となっていた。
 同委員会は、警視庁と合同で都内・港区にある会社役員の事務所にも強制調査を行った。報道によると、会社役員らは金融証券取引法に違反した疑いがあるという。ストリームの関係者も違法行為に関与していたかなどを調べている。
 会社役員は信用取引を利用し、決済を行わずストリーム株を大量に購入。値上がり後にもともと保有していた株を売却して、利益を得ていたという。
 ストリームは同日、強制調査を受けたことに関して「このたびの事態を厳粛かつ真摯に受け止め、引き続き捜査および調査に全面的に協力してまいります」とコメントした。
 ストリームは14年に株式分割を2回実施した。1月に1対100の割合で、7月にも1対5の割合で株式分割を行っていた。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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